WatchGuard Prime Securityとは?Basic・Total Securityとの違いを比較

WatchGuard Fireboxでは、利用するセキュリティ機能に応じて複数のSecurity Suiteを選択できます。

これまで主な選択肢は、

  • Basic Security Suite
  • Total Security Suite

の2種類でしたが、2026年10月から新たにPrime Security Suiteが追加されました。

Prime Security Suiteは、Basic Securityよりも高度な脅威対策やログ管理機能を強化しながら、Total Securityほど多くの高度機能を必要としない企業向けの中間プランです。

特に中小企業では、

「Basicでは少し物足りない」
「Totalまでは必要ない」
「セキュリティ対策と費用のバランスを取りたい」

というケースも多く、Prime Securityは新しい選択肢になります。

この記事では、Basic Security・Prime Security・Total Securityの違いと、それぞれどのような企業に向いているのかを解説します。

WatchGuard Prime Security Suiteとは

Prime Security Suiteは、WatchGuard Firebox向けに新しく追加されたSecurity Suiteです。

Basic Securityで利用できる基本的なUTM機能に加えて、

  • APT Blocker
  • DNSWatch
  • Shadow AIの可視化
  • WatchGuard Cloudでの90日間のログ保存

などに対応します。

Basic Securityよりも高度なセキュリティ対策を利用できる一方、Total Securityで提供されるすべての機能を必要としない企業にも選択しやすい構成です。

そのためPrime Securityは、

Basic SecurityとTotal Securityの中間に位置するプラン

と考えると分かりやすいでしょう。

WatchGuard Firebox自体の特徴については、
「WatchGuard UTMとは?」でも詳しく紹介しています。

Basic・Prime・Total Securityの違い

3つのSecurity Suiteの主な違いを整理すると、次のようになります。

項目Basic SecurityPrime SecurityTotal Security
ファイアウォール・VPN○○○
IPS(不正侵入防御)○○○
Gateway AntiVirus○○○
WebBlocker○○○
Application Control○○○
APT Blocker-○○
DNSWatch-○○
Shadow AI可視化-○○
IntelligentAV--○
EDR Core--○
WatchGuard Cloudログ保存45日90日365日
レポート保存1日7日30日
主な位置づけ基本的なUTM対策機能とコストのバランスより高度なセキュリティ対策

Basic Securityでも、ファイアウォールやIPS、Gateway AntiVirus、WebBlockerなど、中小企業で必要となる基本的なUTM機能を利用できます。

Prime Securityでは、そこにAPT BlockerやDNSWatchなどの高度な対策が追加されます。

Total Securityでは、さらにIntelligentAVやEDR Coreなどを利用でき、より高度な脅威対策を重視する企業向けの構成になります。

Basic Securityはログ保存期間が90日から45日に変更

今回のSecurity Suite構成変更で、特に注意したいのがWatchGuard Cloudのログ保存期間です。

従来のBasic Securityでは90日間のログ保存が可能でしたが、現行のBasic Securityでは45日間となっています。

一方、新しく追加されたPrime Securityでは、90日間のログ保存に対応します。

そのため、

「これまでと同程度の期間、通信ログを残しておきたい」

という場合には、Prime Securityも検討対象になります。

ログは、普段の運用では意識する機会が少ないかもしれません。

しかし、

  • 不審な通信が発生した
  • マルウェア感染の可能性がある
  • 特定端末の通信履歴を確認したい
  • インシデント発生時に過去の状況を調査したい

といった場合、過去のログを確認できる期間が重要になることがあります。

そのため、Security Suiteを選ぶ際には、機能だけでなくログをどの程度の期間残したいかも確認しておくことをおすすめします。

Prime Securityで追加される主な機能

Prime Securityでは、Basic Securityで利用できる機能に加えて、より高度なセキュリティ機能を利用できます。

APT Blocker

APT Blockerは、未知のマルウェアや標的型攻撃などを検査するための機能です。

疑わしいファイルを解析し、従来のウイルス定義だけでは判断しにくい脅威への対策を強化します。

一般的なウイルス対策だけでは検知しにくい攻撃への備えとして利用できます。

DNSWatch

DNSWatchは、悪意のあるドメインへのアクセスをDNSレベルで防止する機能です。

例えば、利用者がフィッシングサイトやマルウェア配布サイトへアクセスしようとした場合に、通信をブロックすることで被害を防ぐ役割があります。

メールやWeb閲覧をきっかけとした攻撃への対策として有効です。

Shadow AIの可視化

生成AIサービスの業務利用が増える一方で、

「社内でどのAIサービスが利用されているか把握できていない」

という企業も増えています。

Prime SecurityではShadow AIの可視化に対応し、ネットワーク内で利用されるAIサービスの把握に役立てることができます。

生成AIの利用そのものを禁止するのではなく、まず利用状況を把握したい企業にも有効です。

90日間のログ保存

Prime SecurityではWatchGuard Cloud上のログを90日間保存できます。

インシデント発生後の確認や、過去の通信状況を調査したい場合には、Basic Securityの45日より長期間の確認が可能です。

Prime Securityが向いている企業

Prime Securityは、特に次のような企業に向いています。

  • Basic Securityより一段高いセキュリティ対策を行いたい
  • APT Blockerを利用したい
  • DNSWatchを利用したい
  • 90日程度の通信ログを残しておきたい
  • 生成AIサービスの利用状況を把握したい
  • Total Securityほど多くの高度機能は必要ない
  • 機能とコストのバランスを重視したい

中小企業では、すべての高度機能を利用する必要があるとは限りません。

一方で、Basic Securityだけではセキュリティ対策やログ保存期間に不安を感じるケースもあります。

その中間を埋める選択肢として、Prime Securityは検討しやすいプランです。

Basic Securityが向いている企業

Basic Securityは、基本的なUTM機能を利用したい企業向けです。

例えば、

  • ファイアウォール
  • IPS
  • Gateway AntiVirus
  • WebBlocker
  • Application Control

などを利用し、インターネットの出入口で基本的なセキュリティ対策を行いたい場合に適しています。

また、

  • 小規模な事業所
  • セキュリティ予算を抑えたい
  • 長期間のログ保存を必要としない
  • 高度な脅威対策までは必要ない

といった場合には、Basic Securityでも十分なケースがあります。

重要なのは、

「一番高機能なプランを選べばよい」ということではありません。

利用人数、業務内容、扱う情報、必要なログ保存期間などに合わせて選ぶことが重要です。

Total Securityが向いている企業

Total Securityは、より高度なセキュリティ対策を必要とする企業向けです。

Prime Securityで利用できる機能に加えて、さらに高度なマルウェア対策やエンドポイント連携機能などを利用できます。

例えば、

  • より高度なマルウェア対策を行いたい
  • エンドポイントとの連携を重視したい
  • 長期間ログを保存したい
  • セキュリティ対策をより強化したい
  • 重要な情報を扱っている

といった企業ではTotal Securityが候補になります。

ただし、すべての中小企業でTotal Securityが必要とは限りません。

必要な機能を確認したうえで、Prime Securityとの違いを比較することが重要です。

中小企業はどのSecurity Suiteを選べばいい?

中小企業でWatchGuardを導入する場合、まずは次のように考えると選びやすくなります。

基本的なUTM対策を行いたい
→ Basic Security

Basicよりセキュリティを強化し、90日間のログも確保したい
→ Prime Security

より高度なマルウェア対策やエンドポイント連携まで行いたい
→ Total Security

特にPrime Securityの登場によって、

「Basicでは少し足りないが、Totalまでは必要ない」

という企業にも選択肢が増えました。

一方、Security Suiteだけでなく、Firebox本体の機種選定も重要です。

同じSecurity Suiteでも、

  • 利用人数
  • PC台数
  • インターネット回線速度
  • VPN利用人数
  • 通信量
  • 拠点数

などによって、適切なFireboxの機種は異なります。

そのため、Security Suiteと本体機種はセットで検討することをおすすめします。

DataDefenseではWatchGuardを月額サブスクで導入可能

DataDefenseでは、中小企業向けにWatchGuard Fireboxを月額で利用できるUTMサブスクサービスを提供しています。

機器を提供するだけではなく、

  • 機種選定
  • Security Suiteの選定
  • 初期設定
  • 設置
  • ネットワーク接続
  • VPN設定
  • 運用サポート
  • 設定変更

まで自社で対応しています。

「Basic・Prime・Totalのどれを選べばよいか分からない」

という場合も、現在のネットワーク環境や利用人数、必要なセキュリティレベルを確認したうえでご提案します。

UTMサブスクについて詳しくは、
「中小企業向けUTMサブスク」をご覧ください。

Prime Securityについては、現在提供条件や料金体系を確認中です。

詳細が確定次第、DataDefenseのUTMサブスクラインアップにも反映していきます。

まとめ

WatchGuard Fireboxには、Basic Security・Prime Security・Total Securityという3つのSecurity Suiteがあります。

Prime Securityは、Basic SecurityとTotal Securityの中間に位置する新しいプランです。

Basic Securityの基本的なUTM機能に加えて、

  • APT Blocker
  • DNSWatch
  • Shadow AIの可視化
  • 90日間のログ保存

などを利用できます。

また、現行のBasic Securityではログ保存期間が45日となっているため、従来のBasic Securityと同程度の90日間のログ保存を必要とする場合にもPrime Securityが候補になります。

一方で、すべての企業にPrime Securityが最適とは限りません。

基本的な対策ならBasic、機能とコストのバランスならPrime、より高度な対策ならTotal

という考え方を基本にしながら、自社の利用環境に合わせて選ぶことが重要です。

DataDefenseでは、WatchGuardの機種選定からSecurity Suiteの選定、設定・設置・運用までまとめて対応しています。

現在利用しているUTMの更新や、WatchGuardへの入れ替えを検討されている場合も、お気軽にご相談ください。

御社の大切な資産であるデータをサイバーセキュリティの脅威からお守りする「バックアップお預かりサービス」&「UTMサブスク」のDataDefense株式会社